Internet SagiWall
facebook公式Instagram公式LINE公式twitter公式youtube公式
インターネット詐欺リポート 詐欺ウォール®による検知・収集データ

UC Cardのフィッシングサイトが76倍に増加 TS CUBIC CARDも急増

インターネット詐欺リポートは詐欺ウォール®の検知エンジンを強化するために調査・収集しているインターネット詐欺サイトを分析したレポートです。2025年1月度のインターネット詐欺リポートでは、UC Cardのフィッシングサイトが増加している点を取り上げます。

UC Cardのフィッシングサイトが76倍に増加、TS CUBIC CARDも5倍に増加

UC Cardのフィッシングサイトの収集数が前月比76倍と大きく増加しています。メールやSMSでバラまかれており、「個人情報の確認」「第三者から利用されている」といった内容でログイン情報を詐取する手口です。

UC Cardのフィッシングサイト

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。

また毎月定期的に報告されているTS CUBIC CARDのフィッシングサイトが前月比5倍に増加しています。TS CUBIC CARDはトヨタファイナンス株式会社から提供されているクレジットカードでロードサービスの付帯やレンタカー割引など自動車に関わる特典があり、長距離移動需要の時期を狙った可能性もあります。同じく交通系のえきねっとのフィッシングサイトも多く報告されています。

TS CUBIC CARDのフィッシングサイト TS CUBIC CARDのフィッシングサイト
えきねっとのフィッシングサイト えきねっとのフィッシングサイト

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。

国税庁のフィッシングサイトが急増、確定申告のシーズンを狙った可能性も

2月は国税庁のフィッシングサイトが急増しています。税金の未納といった内容でログイン情報を詐取する手口で、前月に比べて約10倍近くに増加しています。

国税電子申告・納税システム(e-Tax)を利用する確定申告のシーズンを狙った可能性があり、注意が必要です。

国税庁のフィッシングサイト

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。

フィッシングサイトブランドランキング

1月度はJCBが1位となりました。例年1月後半から2月にかけては、フィッシングサイトの報告数が減少する傾向があり、12月と比べると25%減少しています。その中でもUC CardやTS CUBIC CARDといったブランドは急増しており、さまざまなブランドで注意が必要です。 

フィッシングサイトカテゴリ別構成比

1月度はクレジットカードのフィッシングサイトは実数では微増ですが50%以上を占めています。またECサイトはAmazonなどのフィッシングサイトが減少した影響で構成比が減少しています。

※5ポイント以上上昇したカテゴリは赤色の矢印になります。
※5ポイント以上減少したカテゴリは黄色の矢印になります。

フィッシング詐欺被害防止のポイント

メールやSMSで案内されたURLが正規のURLか確認する

メールやSMSメッセージ上のリンクはクリックせず、事前に登録しておいたブックマークやウェブ検索で正規サイトへアクセスする。 または、怪しいサイトを診断する無料サービスを利用し事前にURLをチェックする。

個人情報やクレジットカード番号の入力を促すメール・SMSに注意する

クレジットカード会社などでは、個人情報やクレジットカード情報などについてメール・SMSでの問い合わせは行っていないため、情報入力させるページに誘導するメールには細心の注意を払いましょう。

ログインID・パスワードの使い回しを控える

複数のサービスサイトで同じログインID・パスワードを使い回していると、フィッシング詐欺によってログインID・パスワードが詐取された場合、他のサービスサイトの不正利用被害に遭う可能性が高まります。被害を最小限に抑えるためにもログインID・パスワードの使い回しはせず、サービスごとに登録内容を変更し管理を行うようにしましょう。

セキュリティソフトやネット詐欺専用ソフトを導入する

犯罪者の手口は日々巧妙化しており、今まで意識してきた対策が通用しなくなる可能性があります。日々進化するネット犯罪に対抗するにはセキュリティソフトを導入することも必要です。不審なサイトにアクセスした際に注意喚起を行ってくれます。

詐欺サイトを無料で診断「詐欺サイトチェッカー」

日々増加するインターネット詐欺、詐欺サイトかどうかをチェックできるサービス「詐欺サイトチェッカー」 を提供開始しました。詐欺ウォールが独自で収集した詐欺サイトのブラックリストと各官公庁から通報のあった詐欺サイトのブラックリストを元に無料で気になるサイトをチェックします。

2025年1月 詐欺サイト検知率リポート

詐欺ウォールとは日本人をターゲットにしたインターネット詐欺をブロックする、ネット詐欺専用セキュリティソフトです。従来の検知手法である「ブラックリスト検知」に加え、詐欺ウォール独自のネット詐欺検知エンジンである「ヒューリスティック検知」「AI検知」のトリプルブロックで、ウイルス対策ソフトでは検知困難な巧妙な手口の詐欺サイトを検知します。 

詐欺ウォールを開発・提供するBBSSでは、公的機関などとの連携によって収集した詐欺サイトURLを利用し、定期的に詐欺サイトの検知率調査を行っています。2025年1月の詐欺ウォールによる詐欺サイト検知率は97.1%とアンチウイルス機能を搭載したセキュリティ製品各社と比較し高い結果となりました。

<検知率調査概要>
https://www.sagiwall.jp/report/about_report.html

<調査期間>
2025年1月15日、21日

<調査対象URL>
公的機関などから提供された詐欺サイトURL計172件

<調査結果>

2025年1月 詐欺サイト検知数リポート

2025年1月の詐欺ウォールによる詐欺サイト検知数は9,977,304件で、2024年12月と比較すると、1,924,367件減少する結果となりました※。

※以下記載のアプリバージョン以上の詐欺ウォールを利用しているお客様のアクセス数値を集計
Windows版:3.3.0 / macOS版:3.5.0 / Android版1.7.0 / iOS版3.2.0.4

1月度詐欺ウォール利用者が遭遇している詐欺サイトの傾向

1月度に詐欺ウォール利用者が遭遇している詐欺サイトのTOP3が以下となります。実際に遭遇しているネット詐欺サイトと調査収集しているネット詐欺サイトでは違った傾向が見られます。

※実際に遭遇しているネット詐欺サイトと調査収集しているネット詐欺サイトで順位は異なります。 

1位 Apple

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。 

1月度は前月比に引き続きAppleが1位となっています。利用者が多いサービスのため注意が必要です。

2位 JAバンク

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。 

2位はJAバンクがランクインしています。ログイン情報を詐取する手口となります。 

3位 JICA

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。 

3位はJICAがランクインしています。高額な還付金を送るといった内容で、手数料やApple Cardなどを詐取する手口です。 

※本記事に記載の「詐欺ウォール」の対象には、「詐欺ウォール」の名称で提供する製品の利用者のみでなく、他の名称で提供している製品の利用者も含まれます。