インターネット詐欺リポートは詐欺ウォール®の検知エンジンを強化するために調査・収集しているインターネット詐欺サイトを分析したレポートです。2024年5月度のインターネット詐欺リポートでは、Appleのフィッシング詐欺サイトの増加を取り上げます。
Appleのフィッシングサイトが急増
Appleを騙るフィッシングサイトは毎月一定の報告がありますが、5月度は急増しており、前月比2.5倍に増加しました。日本ではiPhoneユーザーが多いため特に注意が必要です。また三菱UFJ銀行のフィッシングサイト報告数はここ3カ月高止まりが続いています。


※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。
国際的スポーツ大会の違法視聴閲覧サイトに注意
今年の7月から始まるパリでの国際的スポーツ大会に合わせてフィッシングサイトや違法視聴サイトが増加する可能性があります。過去にもスポーツ大会の聖火リレーや試合の違法視聴サイトが確認されており、イベントに合わせた詐欺サイトが登場する傾向が見られます。
またノベルティやユニフォームなどの偽販売サイトなども登場する可能性もあるため、関連サイトやメールにご注意ください。


※画像は違法視聴サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。
フィッシングサイトブランドランキング
5月度はAppleが1位となりました。2位の三菱UFJ銀行は前月から高止まりしています。またここ最近は下火になっていたえきねっとが再度増加しており、NTT docomoも増加傾向にあります。

フィッシングサイトカテゴリ別構成比
5月度はAppleや三菱UFJ銀行を騙るフィッシングサイトの増加に伴い、Webサービスと銀行カテゴリの構成比が上昇しています。


5ポイント以上上昇したカテゴリは赤色の矢印になります。
※5ポイント以上減少したカテゴリは黄色の矢印になります。
フィッシング詐欺被害防止のポイント
メールやSMSで案内されたURLが正規のURLか確認する
メールやSMSメッセージ上のリンクはクリックせず、事前に登録しておいたブックマークやウェブ検索で正規サイトへアクセスする。 または、怪しいサイトを診断する無料サービスを利用し事前にURLをチェックする。
個人情報やクレジットカード番号の入力を促すメール・SMSに注意する
クレジットカード会社などでは、個人情報やクレジットカード情報などについてメール・SMSでの問い合わせは行っていないため、情報入力させるページに誘導するメールには細心の注意を払いましょう。
ログインID・パスワードの使い回しを控える
複数のサービスサイトで同じログインID・パスワードを使い回していると、フィッシング詐欺によってログインID・パスワードが詐取された場合、他のサービスサイトの不正利用被害に遭う可能性が高まります。被害を最小限に抑えるためにもログインID・パスワードの使い回しはせず、サービスごとに登録内容を変更し管理を行うようにしましょう。
セキュリティソフトやネット詐欺専用ソフトを導入する
犯罪者の手口は日々巧妙化しており、今まで意識してきた対策が通用しなくなる可能性があります。日々進化するネット犯罪に対抗するにはセキュリティソフトを導入することも必要です。不審なサイトにアクセスした際に注意喚起を行ってくれます。
詐欺サイトを無料で診断「詐欺サイトチェッカー」
日々増加するインターネット詐欺、詐欺サイトかどうかをチェックできるサービス「詐欺サイトチェッカー」 を提供開始しました。詐欺ウォールが独自で収集した詐欺サイトのブラックリストと各官公庁から通報のあった詐欺サイトのブラックリストを元に無料で気になるサイトをチェックします。

サイトURL:https://checker.sagiwall.jp/
2024年5月 詐欺サイト検知率リポート
詐欺ウォールとは日本人をターゲットにしたインターネット詐欺をブロックする、ネット詐欺専用セキュリティソフトです。従来の検知手法である「ブラックリスト検知」に加え、詐欺ウォール独自のネット詐欺検知エンジンである「ヒューリスティック検知」「AI検知」のトリプルブロックで、ウイルス対策ソフトでは検知困難な巧妙な手口の詐欺サイトを検知します。
詐欺ウォールを開発・提供するBBソフトサービスでは、公的機関などとの連携によって収集した詐欺サイトURLを利用し、定期的に詐欺サイトの検知率調査を行っています。2024年5月の詐欺ウォールによる詐欺サイト検知率は97.9%でした。
<検知率調査概要>
https://www.sagiwall.jp/report/about_report.html
<調査期間>
2024年5月15日
<調査対象URL>
公的機関などから提供された詐欺サイトURL計95件
<調査結果>

2024年5月 詐欺サイト検知数リポート
2024年5月の詐欺ウォールによる詐欺サイト検知数は5,333,586件で、前月から647,475件増加する結果となりました※。

※以下記載のアプリバージョン以上の詐欺ウォールを利用しているお客様のアクセス数値を集計
Windows版:3.3.0 / macOS版:3.5.0 / Android版1.7.0 / iOS版3.2.0.4
5月度詐欺ウォール利用者が遭遇している詐欺サイトの傾向
5月度に詐欺ウォール利用者が遭遇している詐欺サイトの上位3サイトはこちらの結果となりました。
※実際に遭遇しているネット詐欺サイトと調査収集しているネット詐欺サイトで順位は異なります。
1位 Apple ID

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。
検知ベースでは前月に続きAppleが1位となっています。日本ではiPhoneユーザーが多くのシェアを占めており、上位にランクする傾向があります。
2位 Amazon

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。
Amazonのフィッシングサイトが2位に入っています。利用者の多いサービスのため注意が必要です。
3位 三井住友カード

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。
三井住友カードが3位にランクインしています。収集ベースでも常に上位にランクインしており注意が必要です。
※本記事に記載の「詐欺ウォール」の対象には、「詐欺ウォール」の名称で提供する製品の利用者のみでなく、他の名称で提供している製品の利用者も含まれます。